2018年2月3日土曜日

ぼくとかあさん(金の星社)

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やっと、インフル地獄から生還しました!
息子はまだ喉が痛くて、
ちょっと本調子ではないけど、
二人とも熱からは解放。

薬のせいで、ちょっぴりお腹に違和感があるのはご愛敬w

夫さんに感謝しつつ、
今日から全開で家事を復活していきます。

気にかけていただいた皆様、
本当にありがとうございました。

意識もうろうの中でも
コメント読めたり、メッセージいただけたり
幸せでした。
今後もよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ

ぼくとかあさん(金の星社)




さく・え:いもと ようこ

定価 1400円(税別) 

全32ページ

読み聞かせおすすめ度  ☆☆
読みごたえ度      ☆☆☆☆
絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆
子どもと一緒に楽しめる度 ☆

実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】

読むのにかかった時間 15分程度

いもとようこさんの絵には
いつも「ほんわか」させられます。

今回の作品は大人が読んで
様々な感想がある絵本。

親とはどうあるべきか
子は親とどう接するべきか

常に時代とともに変化する価値観。

同調したり、批判したり、
一つ一つ考えながら
自分の生き方をよりよくできれば
ベストだなーと私は思います。
 

~読み聞かせの感想~
いもとようこさんの絵本なので、
幼児や低学年向きの絵本かなと思い
読み進めてみましたが

(´・ω`・)エッ?

これ~、大人じゃん(笑)

あっ、全然子どもに読んでも
問題はないと思いますが
ちょっと背景を理解するには難しい。

なぜなら、親と子の関係がはっきり区別でき
自立をまだしていないから。

今回はこの「自立」がテーマのようです。

物語は貧しいクマの親子(母子)の
幸せそうな様子から始まります。

大人になった子熊が昔を思い出しながら
物語を進めていきます。

貧しいながらも、

懸命に子育てに励むお母さん。
できる限り周りの子と変わらないよう
生活を切り詰めつつ
子どもに買い与えていくお母さん。

運動会では、
良い運動靴を履かせ、
途中で子どもが転んでしまうと
思わずレースに飛び出し
背負ってお母さんが一位になっちゃうくらい
子どものことが何よりも大切。


正直、この辺り読むと、このお母さん怖いな
と私は感じてしまいました。
いわゆる過保護のレベルに私は感じます。
でも、分かるなーというところもあって、
次のページには、

自分のものは買わないで
僕のものばかり買いそろえてくれた。

と表現されています。

思わず、そうそうとうなずきました。
セールに行っても結局子どものものしか買わなかったりww


ここから子熊は自立していきます。
街に出て、社会人となります。
始めは寂しさから悩み、苦しみ
親に連絡をします。

その度にお母さんは
「街には街のいいところがある」
と励ましてくれます。

さて、しばらくすると子は
少しずつ街になじみ
だんだん母と疎遠になります。

しばらくすると、
今度は寂しいのか、息子が心配なのか、
頻繁に連絡が入ります。
しかし、自立した子熊にとって
その連絡は面倒なものになり
扱いがだんだんと雑になります。


そんなある日、久々に家に帰ってみることにしました。
家の玄関にはたくさんのくつ。

なんだ、さびしくないじゃないかと
母に声をかけると、母は、
「よくみてごらん」といいます。

よく見ると、すべて子熊の今までの靴だったのです。

そして、最後に母に寂しい思いにさせたことを反省し
うずくまって泣く子熊。
ごめんね、かあさん。
で終わります。


本当に面白いほどレビューが割れています。
中にはいもとようこさんの絵ということで
小さなお子さんに読もうと思い、
期待を裏切られた方もいるかもしれません。

でも、それ以上に
親子の関係をどうとらえるか、
自立とはどのようなものなのか、
どの立場で物語を読むか、
で絵本の内容ががらりと変わるお話です。

私が思うのは、
もしこの親子が
母と娘なら
もしかしたらここまで議論にならなかったのかもしれない
と思いました。

それぐらい、まだまだ子育てに幅があるということなのかもしれません。

どちらにせよ、読んで考えてみることで
自分の子育てを整理したり、
今の親との関係性を考えるきっかけになると思います。

正直に言うと、
幼い子の読み聞かせには向かないかなと思いますが、
価値のある一冊だと思います。

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